Caseモデルケース

長野県・山形村で農業を行なっている、クリーンアグリーンさん。

この会社さんは、農業だけでなく、自社で育てた野菜を都市部にある自社の飲食店で提供するなど、幅広い事業を行っています。

2023年に約半年弱、NINAITEから6名を派遣させていただきました。

そしてまた来年度も、6名の採用を考えてくれています。

そんなクリーンアグリーンさんで外国人メンバーを担当してくれていた杉山さんにお話を伺いました。

クリーンアグリーンさんは、これまで約15名の日本人スタッフさんで繁忙期を回していました。

そして今回、初めて外国人メンバーの派遣を決め、日本人約10名と6名のNINAITEメンバーで繁忙期を迎えました。

では、これまで利用していなかった外国人派遣を始めた理由はなんだったのでしょうか。

１．規模に対して、求人の応募見込みが少なかったから

15人いないと繁忙期の現場が回らない中で、求人への応募状況が著しくなく、今年度の計画を立てる中で、しっかりと人数を揃えたいと思いました。

農家の仕事は、何事も前もってやっておくことが勝負のカギです。

人数が多い分にはシフトで調整できますが、足りない分は労働時間を延ばすほか、選択肢がありません。

なので、安定して人数を揃えるために、外国人派遣を採用しました。

２．いいメンバーとの出会いが減っていたから

コロナ前までは、「短期間でお金を稼ぎたい！」「お金を貯めて海外に行きたい！」など、ガッツのある人が短期バイトで手伝いにきてくれていました。

ですが近年の、”労働時間を短くしましょう”という世の中の流れは、繁忙期の農家の仕事にはなかなか当てはめにくく、お互いにメリットが生まれるような人との出会いが減ってきていました。

外国人メンバーは、覚悟をもって日本にお金を稼ぎに来ているので、お互いに良い関係を築けていると思います。

「外国人メンバーを雇用してみて良かった点」として、杉山さんが話してくれた中からふたつご紹介します！

１．自分で学び取り、仕事を進んで行ってくれる

やる気がないメンバーが来てしまうと、言われたことしかやらないので教育に時間がかかってしまうことがあります。

過去には、作業時間の目安を伝えないと、ひとつの作業を終えるのに延々と時間をかけてしまうなどの苦労もありました。

ですが外国人メンバーは、向上心があり、自ら考えて行動することができるので、初めの説明は日本人より時間がかかりますが、そのあとに効率が上がっていくスピードはとても早いなと感じます。

２．効率が上がり、次なるチャレンジができる

派遣は賃金が高いなと思っていましたが、人数が増えれば自分達の身体が楽になるので、採用して良かったなと思っています。

今までは、朝の5時から夜10時まで作業をしていることもありましたが、今年度は15時頃には仕事を終えられて、また翌日5時からの仕事に備えることができました。

こうして人数が揃うことで、ぐっと集中して作業ができるので、全員の仕事の質が上がり、生産物の価値が高まり、卸価格を上げることができます。

派遣にすると人件費は上がりますが、その分価格をあげられたり、余力ができて次の仕事にとりかかることができたりするので、効率も上がりました。

そうして、新しく野菜の品目を増やしたりできるなど、新たな挑戦もできるようになりました。

半年間NINAITEを使ってみて、嬉しいことや良い変化もたくさんありましたが、今後使い続けていく上での課題もお伺いすることができました。

マイナスな点こそ、わたしたちの財産です。

頂いたご意見をしっかりと受け止め、これから更に使いやすく、みなさんのお力になれるよう、向上させていきたいと思います。

１．運転免許の取得

運転免許を持っていないメンバーだと、畑までの送迎の手間がかかってしまいます。

免許があると、より幅広い仕事を任せられるので、全員が運転免許をもっていればいいなと感じています。

２．管理の大変さの改善

やはり、文化や宗教の違いに戸惑うこともありました。

家の中の身の回りの整理が少し雑な面があり、日本人の基準から見るともう少し丁寧に暮らして欲しいなと感じました。

また、インドネシアのメンバーは豚肉が食べられないので、最初は難しい場面もありましたが、彼らは自分の食事は自分で用意しているので、今では問題なく過ごせています。

配属前に、外国人メンバーには、日本での常識や暮らし方をちゃんとお伝えをし、ご迷惑をおかけしないよう改善していきたいと思います。

仕事時間以外でも気持ちの良い関係作りができることで、仕事にも身が入り、また効率も上がる、そんないい循環を生み出していきたいです。

メンバーたちが楽しく仕事をしてくれているので、私たちも楽しく仕事させてもらいました！と話してくれた杉山さん。

仕事を教える時は、言葉だけでなく、実践を見せてわかりやすく伝えてくれている姿に、メンバーからの信頼が厚い理由がよく伝わってきました。

杉山さんは、仕事をしながらもコミュニケーションを欠かさずとってくれていて、メンバーたちがのびのびと仕事をしている姿が印象的でした。

自分達のつくっている野菜たちがどのように使われているのかを、飲食店で実際に目にすることができるのは、彼らにとってもモチベーションに繋がる嬉しいことだと思います。

このように力強く頑張っている農家さんを、私たちは応援し続けていきたいです！