はじまりは
マンションの1室から
創業とインバウンド×アウトドアの挑戦
創業者・横山は、学生時代から抱いていた「起業」の夢を叶えるため、2018年7月にチョモランマを設立。「事業を通して日本に恩返しする」という理念を掲げ、世界一周の旅で気づいた日本の価値を活かせるビジネスを模索しました。創業の地に選んだのは、都市と大自然が共存する北海道・札幌市。横山は単身移住し、オフィスに住み込みながら事業をスタートしました。しかし3ヶ月後、胆振東部地震が発生。暗雲立ち込める中、それでもやるしかない。ランドオペレーター事業を軸に、アウトドアツアーやスキー用品レンタルを手がけ、なんとか軌道に乗せることが出来ました。12月には初の仲間、現採用担当の加藤がジョインしました。
知り合いが1人しかいない札幌で、頼れる人もなく、営業もゼロからのスタート。満身創痍になりながらも、飛び込み営業していました。
外国人人材事業
への挑戦
多様な力を、日本の力に。
ランドオペレーター事業×アウトドア事業を拡大し、売上1.4億円を達成。この年、ちょうど特定技能制度が始まりました。ラグビーW杯が開催され日本代表が初の決勝トーナメント進出に至った年です。日本代表チームには外国人選手が多く、母国のチームではないにも関わらず日本を代表して戦っていた姿を見て、「労働人口減が叫ばれる中、これからはラグビー日本代表のように、外国人の力も借りながらも、日本を盛り上げていく必要がある。そのためにはチョモランマが外国人人材に特化した人材紹介事業で、たくさんの外国人労働者が日本で活躍できるようにしたい」と考えました。インバウンド向けアウトドア事業を軌道に乗せるため奔走していたメンバーの加藤から猛反対を喰らいながらも、有料職業紹介事業の許可を取得。登録支援機関になった初年度に北海道内で30人以上の内定を頂きました。その頃にはメンバーも4名に増えました。
コロナ禍での決断
パンデミックの衝撃と事業の転換
国境が閉ざされる経験が無かった。ただただ呆然としてしまった。訪日旅行需要が激減し、売上0円を経験しました。創業2年目にして休業状態。仲間に給料を払えない不安と戦いながら、もがき続けました。銀行から当面の融資を受け、毎日神社に参拝していました。
外国人メンバーは入国制限で日本に来れない。しかし、前年に受入が決まった農家さんがいる。私たちは責任を果たすため、農家さんのもとに通い畑仕事を手伝いました。その時の農家さんからご厚意で裏庭を貸して頂いたので、ソーシャルディスタンスでキャンプが流行していたのもあり、BBQ事業を始めて日銭を稼いでいました。
これから私たちはどんな事業で貢献していけば良いのか、考え続けた時期でもありました。それでも受け入れてくれた農家さんのために。人手不足という課題に対して外国人人材事業を通して貢献しようと決意しました。とはいえ海外には行けなかったので、オンライン面接を繰り返し、出来ることを進める日々。この年の後半、ようやく一時的にですが入国制限が解除されました。初めての受入が叶いました。外国人メンバーの入社式に参加したとき、横山は男泣きしました。
訪日事業の撤退と
人材事業へのピボット
「やめる」ではなく「選ぶ」
苦渋の決断
コロナ禍で子どもたちも外に出れない停滞した環境下でした。私たちに何かできないかと悩んでいたとき、農家さんのご厚意で畑を貸していただけることに。農家さんと協力してシェア畑サービス「Add Farm」を立ち上げました。「これならマスクをせずに、土遊びを楽しんでもらえる」コロナ禍で変化したライフスタイルに合わせた自然体験を提供することを目指しましたが、収益化の難しさから1年で撤退。これまでなんとか続けてきたランドオペレーター事業とアウトドア事業も売上0円で完全撤退を決断しました。「この頃が一番つらかった」横山は後にこう語ります。
NINAITE設立と
全国展開
人材派遣事業の挑戦
農業には繁忙期に人手不足、しかし閑散期があるため通年雇用も難しいという課題がありました。日本は縦に長く各地域で繁忙期が異なることに気づいた私たちは、全国の農家さんの繁忙期・閑散期を繋ぐ「バトンリレー方式」を考案。2021年12月にNINAITEを設立、2022年2月には労働者派遣免許を取得し、農家さんの採用コスト削減と通年雇用維持を実現する人材派遣事業を開始しました。しかしコロナの影響も重なり、内定した外国人が日本に来られない事態が発生。受け入れを待っている農家さんのためにメンバー全員で畑や牧場に赴き手伝いました。横山も率先して1ヶ月間住み込みで働きました。入国制限が緩和されると、支援している特定技能外国人約70名が来日。受け入れ企業と共に感動を分かち合いました。

4月には、全国採用を強化し挑戦意欲の高いメンバーを迎え入れました。現外国人人材事業部本部長の宮城もこのタイミングでジョイン。介護施設向け食品メーカーとの業務提携も果たし、さらなる成長を果たしました。

「この村にとってなくてはならない存在だ。」
真狩村の農家さんたちから頂いたその言葉が、会社の理念を明確にした。何のためにこの事業を続けるのか。どこへ向かうべきなのか。ただ人材を紹介するのではなく、日本の地域と外国人が共に成長できる仕組みをつくる—
それが、私たちが進むべき道だと確信した。
組織拡大と支援人数
500名突破
経営理念・使命の再定義で
コロナ禍や真狩村での出来事を契機に、企業としての方向性を大きく転換。『事業を通して日本に恩返しする』という理念は進化し、『その人の、その愛する地域の、生まれ育った国の”なくてはならない存在”となる』を新たに掲げ、社会課題に挑む経営方針を明確化しました。
この年、札幌駅から徒歩圏内という30名規模のシェアオフィスに移転。採用活動を積極的に実施し、メンバーの数は10名から23名に増えました。
支援メンバーにインドネシア人やミャンマー人が加わり、母国語によるサポートが直接対応可能となったことで、支援の質が格段に向上しました。外国人人材紹介および支援業務における支援対象人数が500名を突破。活動エリアは北海道にとどまらず、九州から関東まで広がりを見せました。
新オフィスとDX推進、
新卒採用開始
挑戦する環境は、
すべて自分たちでつくる。
2024年7月、採用を更に強化するため約80名規模の新オフィスへ移転。これまで即戦力の中途採用を重視してきましたが、5年後に27,000人の外国人人材支援と100億円の売上達成を目指すため、リーダー陣の育成が不可欠でした。将来の幹部候補として各ポジションを担ってもらうため、成長意欲の高い新卒メンバーの採用に力を入れることに決めました。
また、特定技能外国人を雇用する企業向けに「在留資格に関する煩雑な業務の効率化をサポートするだけでなく、登録支援業務を一括して請け負うことで企業の負担を軽減し、本来注力すべき業務に集中できる環境を提供したい」そんな想いから、外国人人材採用・伴走支援クラウドサービス「TSUNAGITE」を開発しました。新たな価値を生み出し、今後の外国人人材マーケットにおけるシェア獲得を目指します。
まだ、ここは通過点。
ともに挑戦し、
社会に新しい価値を生み出す。
ワクワクする未来に
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